受動態の文型って、いまいちよくわかりませんよね。
この記事では英語の受動態の文型や、第3文型・第4文型・第5文型の受動態へのしかたを丁寧に解説しています。
ですので読み終えたころには、受動態の文型の知識が強固になっているはずです。
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受動態は第何文型?
予備知識・・・受動態の基本的な形は【主語(S)+be動詞+過去分詞】です
結論からいうと、受動態は『第1文型(SV)』『第2文型(SVC)』『第3文型(SVO)』の3種類です。
次の表の、能動態から受動態への対応を見てください。
能動態から受動態への文型変化 | |
---|---|
能動態 | 受動態 |
第3文型【SVO】 ⇒ | 第1文型【SV】 |
第4文型【SVOO】 ⇒ | 第3文型【SVO】(第1文型) |
第5文型【SVOC】 ⇒ | 第2文型【SVC】 |
こうなる理由は、受動態にするときに目的語(O)が主語になるので、目的語(O)がとれた文型となるからです。
このとき、能動態の主語(S)は、受動態にしたとき最後にby主語(S)とつくだけなので、文型には影響しないのです。
よくわからないという方は、このあとの項目で丁寧に解説していますので、安心してください。
第3文型の受動態
第3文型(SVO)の能動態の文を受動態にすると、第1文型(SV)になります。
第3文型(SVO)の能動態を受動態にする方法を説明します。
例文
The teacher scold Tom for being late.
『先生はトムが遅刻したことをしかった。』
この文は The teacher が主語(S)、 scold が動詞(V)、Tom が目的語(O)の第3文型の英文ですよね。
※ for being late は修飾語なので文の要素(SVOC)には入らない
例文を受動態にしてみると、
Tom was scolded for being late by the teacher.
『トムは遅刻したことを先生にしかられた。』
となります。
この文は、Tomが主語(S)
was scoldが動詞(V)、for being late by the teacher が修飾語の、
第1文型(SV)ですよね。
第4文型の受動態
第4文型(SVOO)の能動態の文を受動態にすると、第3文型(SVO)になります。
※ただし、直接目的語(物)を主語にすると第1文型(SV)となる
能動態の第4文型の文を受動態にする方法を2種類あります。
なぜなら第4文型は、目的語が2つあるからです。
次の例文を見てください。
Rin gave Hanayo this watch.
『凛は花陽にこの時計をあげた。』
Hanayoという目的語と、this watchという目的語がありますよね。
どちらを主語にするかで、受動態の文が変わってくるというわけなのです。
また、能動態の動詞がgive型かbuy型なのかで、受動態へのしかたが変わってきます。
give型の受動態
give型の動詞とは、giveのように、『~に対して…する』という意味が強い動詞のことです。
受動態にする場合は直接目的語(物)、間接目的語(人)の、どちらも主語にすることができます。
give 型の動詞 : allow , give , grant , hand , lend , offer , pay , promise, send , show , teach , tell
先ほど例に出した文で考えてみましょう。
Rin gave Hanayo this watch.
『凛は花陽にこの時計をあげた。』
Hanayo を主語にした受動態
Hanayo was given this watch by Rin.
『花陽は凛からこの時計をもらった。』
this watchを主語にした受動態
This watch is given to Hanayo by Rin.
『この時計んは凛から花陽に送られた。』
this watchのように、物(直接目的語)を主語にしたとき、toが入ると覚えておけば大丈夫です。
buy型の受動態
buy型の動詞とは、buyのように『~のために…してあげる』という意味が強い動詞のことです。
buy型の動詞の受動態をつくる場合、直接目的語(物)が主語となります。
間接目的語(人)が主語になることはほとんどありません。
buy 型の動詞 : buy , chooce , cook , get , make
以下の能動態の文を受動態にすることを考えてみましょう。
Genos bought Saitama the wig.
『ジェノスはサイタマにかつらを買った。』受動態
The wig was bought for Saitama by Genos.
『このかつらは、サイタマがジェノスに買ってもらった。』
the wig のように、物(直接目的語)を主語にしたとき、for が入ると覚えておけば大丈夫です。
第5文型の受動態
第5文型(SVOC)の能動態の文を受動態にすると、第2文型(SVC)になります。
目的語(O)を主語にして、補語(C)はそのまま残す形です。
能動態
We call Tommy Tom.
『わたしたちはトミーをトムと呼ぶ。』
受動態
Tommy is called Tom by us.
『トミーはトムと呼ばれている。』
Tommy が主語(S)、is called が動詞(V) TomがC(補語)
の第2文型ですよね。
※by usは修飾語なので文の要素には入らない
第5文型の受動態は1種類しかないので、第4文型と比べると簡単ですね。
まとめ
いかがでしたか?受動態の文型は一見難しそうですが、
能動態から受動態への文型変化 | |
---|---|
能動態 | 受動態 |
第3文型【SVO】 ⇒ | 第1文型【SV】 |
第4文型【SVOO】 ⇒ | 第3文型【SVO】(第1文型) |
第5文型【SVOC】 ⇒ | 第2文型【SVC】 |
の表を頼りに、ひとつずつ確認していけば、確実にできるようになります。
がんばっていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事に関する質問や、英語・英文法に関する質問などあれば、コメントからお願いします。
受動態の文章ということですが、第三文型の例文はそのままで大丈夫でしょうか…?
Tom was scoldになっていますが、was scoldedではないでしょうか…?
いきなりのコメント、申し訳ありません。
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。