不定詞の名詞・形容詞・副詞的用法|違いと訳し方を例文で丁寧に解説!

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不定詞に3つの用法があることは聞いたことがあるけど、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、不定詞の3つの用法【名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法】について丁寧に解説しています。

あまり英語が得意でない方にも、わかりやすく説明していきますので、がんばっていきましょう!

to不定詞の名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法とは?

to不定詞は使い方によって名詞・形容詞・副詞の働きをします。

名詞として働くときは、名詞的用法といい

形容詞として働くときは形容詞的用法といい

副詞として働くときは副詞的用法といいます。

これだけの簡単なことなんですね。

実際の英文を読むときには、どの用法で使われているのかを見抜くことが重要になります。

to不定詞の名詞的用法の例文・訳し方

to不定詞の名詞的用法の例文・訳し方

to不定詞の名詞的用法の訳し方

訳し方は簡単です。

『~すること』『~であること』と訳すだけです。

実際に例文を確認してみましょう。

To study math is difficult for me. 

『数学を勉強することは、わたしには難しい。』

I hope to improve relations with him. 

『わたしは彼との関係が改善することを望んでいる。』

My aim is to become rich.

『わたしの目標はお金持ちになることだ。』

どの例文も『~すること』と訳していますよね。

このように、名詞的用法の不定詞はすべて、『~すること』と訳せます。

主語としての用法

to不定詞の名詞的用法 主語としての用法

to不定詞の名詞的用法のうち、主語としての用法は大きくわけて2つあります。

ひとつはIt is …to~の文です。

一見、主語にはみえませんが、

Itが仮主語でto以下が真の主語になっています。

例文

It is dangerous to swim in the river.

『その川で泳ぐのは危険だ。』

もうひとつはto不定詞が文の先頭にくる場合です。

例文

To see Midona makes me happy.

『ミドナを見ることでわたしは幸せになる。』

文全体の流れから、英文全体のリズムが自然になる場合に、to不定詞が文頭にくることが多いです。

目的語としての用法

to不定詞の名詞的用法 目的語としての用法

 

to不定詞が目的語になる場合、他動詞の目的語にはなれますが、前置詞の目的語にはなれません。

自動詞:目的語を必要としない動詞
 
他動詞:目的語を必要とする動詞

参考: もうややこしくない!自動詞と他動詞の見分け方

例文 

I like to play soccer.

『わたしはサッカーをすることが好きだ。』

例文

I want to play the piano.

『わたしはピアノが弾きたい。』

それぞれの例文でto不定詞は、like,wantの目的語になっていますよね。

補語としての用法

to不定詞の補語としての用法

to不定詞は補語としても働きます。

例文

My plan is to be a teacher.

『私の計画は先生になることです。』 (SV+to不定詞)

例文

I consider Nobita to be genius. 

『わたしはのび太が天才だと思う。』(SVO+to不定詞)

2つ例文を紹介しましたが、上のbe動詞の直後にくる場合が多いです。

名詞と同格の用法

まえの名詞の内容を説明するto不定詞は、その名詞と同格の関係になります。

ただし、前の名詞を修飾しているので、形容詞的用法と見ても大丈夫です。

同格について詳しくしりたい方はこちらもどうぞ

同格のthat節を例文で徹底解説!取れる名詞や関係代名詞との違いは?

例文

Shizuka made the decision to follow Nobita’s advice. 

『しずかはのび太のアドバイスにしたがうことを決断した。』

decisionの内容がto以下で説明されていますよね。

to不定詞の形容詞的用法の例文・訳し方 

to不定詞の形容詞的用法の例文・訳し方 

to不定詞の形容詞的用法の訳し方

to不定詞の名詞的用法と違い、形容詞的用法には決まった訳し方がありません。

これは、例文を見てもらうとわかります。

①I have no money to buy a car.

『わたしには車をかうお金がない。』

②Neil is the first person to set foot on the moon.

『ニールは月面に最初に足を踏み入れた人だ。』 

①の文も②の文も不定詞の訳が、日本語にちゃんと出ていないですよね。

ただ、to不定詞の形容詞的用法は、形容詞の役割をはたすので、名詞を修飾することを意識して訳すとよいです。

形容詞の限定用法

to不定詞の形容詞適用法 限定用法

to不定詞の形容詞的用法の大半は、限定用法でつかわれます

限定用法とは「名詞を直接的に修飾する」方法です。

叙述用法とは「名詞を間接的に修飾する」方法です。

参考:  【形容詞ってナニ?】その1

例文

I have no one to help me.

『わたしにはだああれも助けてくれる人がいない。』

例文

You have an homework to do today, don’t you?

『あなたには今日やらなければいけない宿題があるわよね?』

例文

The best way to learn English is living in America. 

『英語を勉強する最良の方法は、アメリカにすむことだ。』

その文も【名詞+to不定詞】という形で、直前の名詞を直接修飾していますよね。

形容詞の叙述用法

to不定詞の形容詞的用法 叙述用法

形容詞のに叙述用法と限定用法があるように、不定詞の形容詞的用法の中にも、限定用法と叙述用法があります。

しかしこの用法は

The answer appears(seems) to be right. 

『その答えは正しいように思われる』

のように使われ、seem to , appear to のように、すでにひとつの助動詞のようになっています。

なので、不定詞の形容詞的用法の中の叙述用法という区別はあまり使われません。

to不定詞の副詞的用法の例文・訳し方

to不定詞の副詞的用法の例文・訳し方

to不定詞の副詞的用法(の動詞を修飾する用法)には、大きくわけて5つの訳し方があります。

それぞれの訳し方と例文は覚えてしまいましょう。

目的を表す『~するために』

『~するために、~するように』と【目的】をあらわします。

例文

I go to school to study . 

『わたしは勉強するために学校にいく。』 

例文

The people stood up to see the parade better.

『人々はパレードをもっとよく見られるように、立ち上がった。』

結果を表す『~した結果』

不定詞の副詞的用法 結果を表す『~した結果』

不定詞の内容が自分の意志とは関係なく、【結果】としてそうなったことをあらわします。

ですので、grow、live,wake up など意志と関係ない動詞と一緒に使うことが多いです。 

例文

Musashi grew up to be a famous scholar.

『むさしは大きくなって有名な学者になった。』

例文

I hurried to the station, only to miss the last train.

『わたしは駅まで急いだが、終電に乗り遅れてしまった。』

【only to 動詞】で『~したけれども、結局…だった』という失望の意味を表します。

原因・理由を表す『~なので』

【感情表す形容詞+to不定詞】で、その【感情の原因】を表します。

例文

Tom is surprised to hear that.

『トムはそれを聞いて驚いた。』

感情を表す形容詞 surprised に対して、to hear that と、なぜ驚いたのかという原因をあらわしていますよね。

判断の根拠を表す『~するなんて』

不定詞の副詞的用法 判断の根拠を表す『~するなんて』

『~するなんて』という意味で、断定または推定の判断の根拠を表します。

例文

You must be crazy to do such a thing.

『そんなことをするなんて、君は気が狂っているに違いない。』

Takeshi is kind to come all the way to see Kasumi. 

『カスミにわざわざ会いにくるなんて、タケシは親切だ。』

条件を表す『~したら』

例文

To hear her talk, you would take her for a foreigner.

『彼女が話すのを聞いたら、外国人だと思ってしまうだろう。』

この用法は、接続詞 if の意味を含みます。

仮定法の文でも使われる、不定詞の用法です。

 不定詞の3つの用法の違い・見分け方

 不定詞の3つの用法の違い・見分け方

ここまで読んでくださった人の中に『不定詞の3つの用法はわかったけど、どうやって見分けるの?』

と疑問に思う人もいると思うので、見分け方も解説します。

記事の最初に書いたとおり、

名詞として働くときは、名詞的用法といい

形容詞として働くときは形容詞的用法といい

副詞として働くときは副詞的用法といいます。

これを意識して見分けるとよいです。

具体的には

①to不定詞が主語・目的語・補語になっているかどうかを考える

なっている⇒名詞的用法 

なっていない⇒形容詞・副詞的用法 

② ①で名詞的用法でない場合、不定詞の前に名詞がありそれを修飾しているか考える

前に名詞があり修飾している⇒形容詞的用法

前に名詞があるが、修飾していない⇒副詞的用法

前に名詞がない⇒副詞的用法 

この流れで分類すると、3つの用法のどれなのかがはっきりわかります。

まとめ

不定詞の名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法まとめ

不定詞の3用法について詳細に解説してきました。

これらの文法用語を覚えただけではそれほど意味はありません。

それよりも不定詞がどの用法で使われているのか、どの訳になるのか、しっかり考えていくことが、英語力向上の一番の近道です。 

 

最後までお読み下さりありがとうございました。

なにか質問等ありましたら、コメントをお願いいたします。