強調構文と形式主語・関係代名詞の見分け方・訳し方を例文で解説!

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今回は強調構文と形式主語・関係代名詞の見分け方・訳し方について解説していきます。

そのためにはまず、強調構文がどのような構造になっているのか、どのような訳になるのかを知る必要があります。

その後、形式主語や関係代名詞との見分け方を順に解説していきます。 

強調構文の構造や訳し方のポイントを例文で解説!

 

まず強調構文の構造についてです。

強調構文は

It is/was (強調したいもの) that/who/which (残りの文) . 

という形になっています。

これ以外の形はありません。

whoは強調したいもが人の場合、whichは強調したいものがモノの場合に使われます。 

強調構文は以下のような成り立ちでできています。

Satoshi met Takeshi yesterday in the park. 

『さとしはたけしに昨日その公園で出会った。』

という文があったとします。

強調構文とはなんらかのもの(名詞と副詞)を強調したいがために作る文です。

ですのでこの文だと、Satoshi,Takeshi,yesterdayという3つの名詞とin the park という副詞が強調することができます。

例としてyesterday という名詞を強調してみます。

さきほどの

It is/was (強調したいもの) that/who/which (残りの文) . 

という形に当てはめてみます。

強調したいものがyesterday ですから

It was yesterday that Satoshi met Takeshi in the park.

『さとしがたけしと公園で出会ったのは、昨日だ。』

となります。

 

次にin the park という副詞(句)を強調してみます。

It was in the park that Satoshi met Takeshi yesterday.

『さとしがたけしと昨日会ったのは、その公園だ。』

となるのがわかるでしょうか。

ここまででなんとなく訳し方がわかってきたと思いますが、以下正しい訳し方を書いていきます。

強調構文の訳し方は、簡単です。

It is/was (強調したいもの) that/who/which (残りの文) . 

という形が強調構文ですが

『that 以下なのは(強調したいもの)だ。』と訳します。

または『まさに(強調したいもの)こそがthat以下だ』と訳すこともできますが、初めは上の訳し方ができれば大丈夫です。

 

強調構文で強調できるのは名詞と副詞のみ!

 

なにかを強調したいときに使う強調構文ですがどんな品詞でも強調できるわけではありません。

強調したいものに使える品詞は、名詞と副詞(句)のみです。

形容詞や動詞は使えません。

ここで注意点があります。

強調したいものに使える副詞は、副詞句も含まれるのです。

具体的には、時の副詞節、前置詞+名詞の句、接続詞+SVX という副詞句です。

時の副詞節の例  

It was when he was nineteen that he first appeared in films.

(彼が最初に映画に出演したのは、19歳の時だった。)

前置詞+名詞句の例 

It was at the store that Mike bought a bike last week.

(マイクが先週自転車を買ったのは、そのお店だった。) 

接続詞+SVXの例

It is because it rained heavily that the game was put off.

(その試合が延期されたのは、強い雨がふったからだった。) 

複雑な文章になると、It is とthatが数行離れることもあるので注意が必要です。例をあげてみます。

It is because we got over the problem which we found very difficult to solve at first that oue relationship became strong.

『わたしたちの絆が強固になったのは、最初は解決することが難しいと思われた問題をわたしたちがのりこえたからだ。』

この文では赤字の部分が強調されています。

強調されている部分が非常にながいですが、入試にも出ることがあるので注意しておきましょう。

強調構文と形式主語・関係代名詞の見分け方


形式主語との見分け方

強調構文と関係代名詞の見分け方はそれほど難しくありません。

以下に書くポイントが抑えられていればOKです。

  
1 It is 副詞節 that ・・・. という形があったら100パーセント強調構文

2 It is 形容詞 that ・・・ .  という形があったら100パーセント形式主語構文

先ほども書いたように、形容詞は強調できません。

ですので、2の形があればItが仮主語で、thatが真主語です。

2の例 It is dangerous to swim in the river in winter.

『その川で冬に泳ぐのは危険だ。』

関係代名詞との見分け方

関係代名詞that と強調構文のthatとの見分け方は、基本的に意味から見分けます。

It is my sisiter who locks the door.  

このような文があったら、まず二通り訳してみます。

まず強調構文の訳『ドアにかぎをかけたのは私の姉だ。』

次に関係代名詞の訳『それはドアにカギをかけたわたしの姉だ。』

後者の訳は日本語として不自然ですよね。

ですので、これは強調構文だというふうに見分けます。

強調構文かどうかを見分ける練習問題

ここまでをふまえて練習問題をやってみましょう。

強調構文かその他か見分けて、訳してみてください。
 
1 It was a suspicious man that John saw in his house. 

2 It was 3 years ago that she met Tom in my house.  

3 It was not until I was eight that I know about Mana.

4 It was when I was seven that  I became GOD.

5   It is important that you understand how wonderful I am .   

それでは解答です。

1 ジョンが自分の家で見たものは、おかしな男だった。(強調構文)

2 彼女がトムの家でトムとあったのは、3年前だ。(強調構文)

3 私がマナについて知ったのは、八歳の時が初めてだった≒私は八歳になって始めてマナのことを知った。(強調構文)

4 私が神になったのは、七歳の時であった。(強調構文)

5  僕がいかにすばらしいかについて、君が知ることはとても重要なのだ。(形式主語)

注意点として、3番は特殊で2通りの訳し方ができますが、通常は後者の『~して初めて…した』のように訳します。

1番はsuspiciousを見て、仮主語と真主語の文と勘違いしないようにしてください。

Itとthatで挟まれているものは、suspicious manです。

見分け方は、1はthat以下が不完全文なので強調構文。

2から4はit と that の間に副詞節が挟まってるので100パーセント強調構文。

5はitとthatの間に形容詞が挟まってるので絶対に形式主語の文です。

強調構文の和訳練習問題 

それでは最後にいままでのことをふまえて、練習問題をやってみましょう。

 訳してみてください。
 
1 It was after the earthquake that I visited Fukushima.

2 It is my wife who holds onto the purse strings.

3 It was what he said that we felt uneasy about.

4 It was only a few days ago that I realized her true identity. 

5 It was because he had a cold that he was absent from school.

今回は全部強調構文です。

簡単目のものを選んで見ました。

では解答です。
  
1  私が福島を訪れたのは地震のあとだった。 

2 家計を握っているのはわたしの妻だ。

3 私たちが気にしているのは彼の言ったことだ。 

4 彼女の正体に気づいたのは二、三日まえだ。 

5 彼が学校を休んだのはかぜを引いたからだった。 

全て『that 以下なのは(強調したいもの)だ。』の訳になっていますね。

ですので、強調構文と見抜くことができれば訳は簡単にできます。

まとめ

強調構文というものは慣れてくれば、瞬間的に見抜けるようになります。

ですから毎回 it とthat が出てくるたびに、強調構文なのか形式主語なのか関係代名詞なのか、考えるくせをつけるとよいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

何か間違いや気になることなどありました、コメント欄からよろしくお願いいたします。
 

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