非制限用法と制限用法とは何か?
突然ですが、非制限用法と制限用法の違いと聞かれて説明できますか?意外とできない方がいるのではないかと思います。そこで今回は関係詞の非制限用法と制限用法の意味の違いについて書いていきたいと思います。
まず例文で説明します。
1 Tom has a wife who lives in Japan.
2 Tom has a wife, who lives in Jspan.
1と2の違いがわかるでしょうか?2はTomの妻は一人なのですが、1は一人とは限らないのです。このようにカンマがひとつあるだけで意味がまったく違うものになるのです。
訳は1が『トムは日本に住んでいる妻がいる』 2が『トムには妻がいて、その妻は日本に住んでいる』となります。
なぜ制限用法とか非制限用法とか言う呼び方をするかというと、先行詞に制限がかかっているかいないかの違いからです。1は多くいる妻の中の一人という意味で範囲が制限されていますよね。まあ、制限用法 非制限用法という呼び方自体が問われることはないので、訳し方の違いを抑えておけばよいわけです。
非制限用法と制限用法の訳し方の違い
制限用法の場合は、先行詞の具体的な情報を付加して訳せばよいのでたいていの人はできると思います。ポイントは非制限用法の訳し方です。
では具体的にどういう風に訳せばよいかというと、文脈によります。文脈によって譲歩だったり、順接だったりします。文脈によって決まるということは、その文の形からでは意味が決まらないということです。しかし、長文読解ではいちいち意味を考えず日本語の「、」として考えてよいです。
そして、文脈をとるには前にも書いたとおり、視点を持って意味を絞り込むことが大事です。どのような視点を持つべきかということはおいおい書いていきます。では練習問題をやってみましょう。訳してください。
非制限用法、制限用法まぜまぜ練習問題
1 I passed the ball to the cat, who passed it to the dog.
2 The child was scared by the big dog, which he had never seen before.
3 Mary is the only woman that I have ever met who understands me well.
4 I tried to speak to the woman, who was talking with another man.
どうでしょうか?
うまく訳せたでしょうか。
それでは解答です。
1 私はボールを犬に渡し、犬は猫に渡した。
2 その子供は大きい犬におびえているようだったが、その犬に前に会ったことはなかった。
3 マリーは私が会ったことのある女性の中で、私をよく理解してくれた女性だ。
4 私はその女性に話しかけようとしたが、その人はほかの男と話していた。
注意 動物が先行詞のときも、whichではなくwhoで受けることがあります。特に動物に愛着があり人間のように扱う場合に多いです。(これはどの参考書にも載っていません)
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