例文暗記と聞いて『そんなもの役に立つの?』と、思った方もいるかもしれません。
しかし断言します。
例文暗記は英語力向上に効果があります。
特に英作文への効果はかなり高いです。
この記事ではその根拠と例文暗記の方法を、初心者の方にもわかるように詳しく解説しています。
目次
英語の例文暗記とは英文を理解して暗記すること
英語の例文暗記とは、文字通り、英文を暗記してしまうことです。
例文
There used to be a big oak tree here.
『かつてここに大きなカシの木があったl』
という英文があります。
※There used to~ 『以前ここに~があった』 oak tree『カシの木』
このような英文を暗記して、スラスラ言える・書けるようになることが例文暗記です。
例文暗記の効果はあとで詳しく書きますが、構文や単語を自然と覚えられることが挙げられます。
この例文を覚えることで、There used to~ という構文と、oak treeという単語を覚えられます。
例文暗記で大事なことは、理解をともなって英文を暗記することです。
ただ文の構造や単語の意味もわからず暗記しても、効果は上がりません。
例文暗記する際に、文の構造や単語の意味をしっかり理解して覚えることが重要です。
例えば
Carpe diem quam minimum credula postero
というラテン語があります。
訳は「明日のことはできるだけ信用せず、その日の花を摘め」ですが、
文法構造や、単語の意味を知らずに暗記して、ラテン語ができるようになると思いますか?
答えはNOなことは明らかですよね。
ですので理解しながら暗記するよう心がけてください。
例文暗記は英作文に効果あり!
例文暗記は英作文への効果が非常に高いです。
例文暗記で覚えた英文を、そのまま英作文に使えることが理由です。
英作文には、和文英訳と自由英作文の2種類があります。
和文英訳は文字通り、日本語を英語に直すというもので、暗記した例文の数に比例して得点力があがります。
自由英作文は自分で書く内容を考えなければなりませんが、それさえ決まれば、あとは例文暗記の力を存分に発揮できるのです。
そもそも、自由英作文を内容もよく、文法ミスもなく書ける受験生は、ほぼいません。
これは東大受験生だろうが京大受験生だろうが、同じです。
ですので、内容はそこそこで文法ミスなく書ければ、他の受験生と差をつけることができます。
英作文に効果がある例文暗記の参考書
例文暗記の参考書としては、里中哲彦さんが書いた『基礎からの英作文パーフェクト演習 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』がおすすめです。
この参考書では、パートが3つにわかれています。
1パート目は英作文用の、短いフレーズが500個ほどのっています。
keep a diary 『日記を書く』
eat between meals 『間食をする』
などです。
2、3パート目は頻出の英短文がたくさんのっています。
The bad weather prevented them from launching the rocket.
『悪天候によってロケットは打ち上げられなかった。』
Although a dolphin is not a fish,it can’t live on land,but in water only.
『イルカは魚ではないけれども、陸はだめで、水の中でしか生きられない。』
などです。
それらの文やフレーズを暗記して書けるようにすることで、英作文のみならず、英語の力は大きく伸びます。
注意点としては、繰り返し繰り返し音読して、身体にしみこませてから書くことです。
きちんと覚えていない段階で、いきなり書こうとすると、詰まって時間のロスが大きくなります。
ですので、音読して『これで覚えた!』という段階になったら、書くのがおすすめです。
英語の例文暗記の4つの効果
例文暗記は英作文にももちろん効果はありますが、それ以外にも効果があります。
例文暗記の4つの効果を説明していきます。
英作文の基礎となる例文を大量に暗記できる
さきほどと少しかぶりますが、例文暗記は英作文の基礎となります。
例文を大量に覚えることによって、英作文の基礎となる英文を、大量に脳にストックすることができます。
英作文は『英借文』とも言われているように、正しい英文をいかにマネできるかということが勝負です。
つまり、どれだけ正確に書ける英文があるか、ということで実力が決まります。
ですから、例文を大量に暗記している人ほど英作文に強いのです。
僕も実際、例文暗記を大量にした後は、目に見えて英作文の点数があがりました。
生きた英単語・熟語を覚えられる
英文を暗記すれば、そこに出てくる単語・熟語は自然にと覚えてしまいます。
しかも、生きた英文の中で使われている単語・熟語なので、単語帳や熟語帳で覚えるより、はるかに実践的です。
例えば
Man is also an animal in a broad sense.『人間も広い意味では(広義では)動物だ。』
という英文があります。
senseという単語は単語帳に、『感覚』『意味』『理性』といったいろんな意味が出ていますが、1番多く使われるのは『意味』という訳です。
いろんな意味から訳を絞り込むのは、けっこう難しいです。
ところが、この例文を暗記することによって、senseが 『in 〜sense』『〜という意味で』という形で使われることを、体に覚えさせることができます。
体で覚えることで、長文などでこの使われ方が出てきた時に、一瞬で見抜けるようになります。
長文がしっかり読めることと英語力は直結していますから、生きた単語熟語を覚えることは、英語力向上への最短ルートです。
英語の長文を正確に速読できるようになる
例文暗記することで英語長文を正確に、速く読めるようになります。
なぜ速く正確に英語長文を読めるようになるか、疑問に思っているかもしれません。
それは、1つ目のメリットの『英作文の基礎となる例文を大量に暗記できる』に関係があります。
大量に英文を理解し、覚えることによって、頭の中に英文のストックができあがります。
それが長文を読むとき、似たような構造の文が出てくると、無意識に日本語訳が出てくるのです。
ですから、覚えている例文の数が多いほど、長文のなかに知ってる単語・熟語・文構造が多く出てくるようになります。
知っている構造の文は、速く正確に読むことができますよね。
なので、例文暗記をすることで長文を正確性をともなって速く読めるようになるのです。
英語の発音とリズムが身につく
例文暗記の効果として、『英語の発音とリズムが身につく』というものがあります。
『英語の発音とリズムが身につくことで、受験において価値があるのか』と反論される方もいるかもしれません。
しかし受験勉強においても、英語の発音とリズムを身につけることは、価値があるのです。
言うまでもなく英語はことばです。
ことばというものは、音なしで覚えることは非常に難しいです。
例えば intermittentlyという単語があります。
意味は『断続的に』ですが、これを発音なしで覚えてみてください。
ふつうに『インターミッテントリー』と声に出して覚えるより、はるかに時間がかかるはずです。
ですから、多少正しくなくてもよいので、英語の発音とリズムを身につけることは、非常に大事なのです。
例文暗記をするときは、なんどもなんども声に出すので、自然と英語の発音とリズムが身につくのです。
まとめ
ここまで例文暗記のやり方、英作文への効果、その他の効果について書いてきました。
例文暗記を始めたころはなかなか覚えられずに、イライラすることもあるかもしれません。
しかし10回20回30回と読んでいくと、確実に覚えることができます。
また、覚えている例文の数が多くなるほど、暗記するスピードも速くなっていきます。
始めたばかりのころが1番大変ですが、確実に英語力は向上するのでがんばっていきましょう!
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女性の顔写真とかいらないです正直
印刷したいひともやりにくいと思います。
なぜよけいな人物の画像がネットで増えたのかは知りません。
コメントありがとうございます。
たしかに、余計な気もするのでフリー素材を削除いたしました。