自動詞と他動詞って、紛らわしいものがいっぱいありますよね。
例えばconsiderやdiscussが自動詞か他動詞かすぐに言えますか?
僕も昔は区別に苦労しました。
(正解はconsiderもdiscussも他動詞です)
そこで、この記事では間違いやすい自動詞と他動詞を、24個厳選してまとめてみました。
紛らわしい自動詞と他動詞の見分け方と覚え方
自動詞と似ている他動詞、他動詞と似ている自動詞はいっぱいありますよね。
だから語呂合わせなどで、ちゃちゃっと覚えたくなる気持ちはとてもわかります。
しかし、語呂合わせで覚えてもあまり実践的とはいえません。
実践的な方法は、例文で覚えることです。
例えば、下線部和訳問題に取り組むとき、discussという他動詞(目的語をとる動詞)が出てきて、その後に名詞がなかった場合を考えてみます。
例文で discuss the problem と覚えていた場合、すぐに違和感に気づき、『目的語が離れている』といった可能性に気づくことができます。
けれども、語呂合わせで覚えていた場合、discussが他動詞だということに気づかない可能性もあり、誤読する可能性が高いです。
例文暗記の効果についてはこちらの記事で書いています。↓
自動詞と紛らわしい他動詞を例文で解説!
ひとつの動詞につき、2つずつ例文を載せました
(文ではなくフレーズの場合もあります。)
answer『~に答える』
例文
answer the question
『質問に答える』
I’ll answer you tomorrow.
『あした返事するよ。』
ちなみにanswer はquestionを目的語にとり、solveはproblem を目的語にとります。
逆はできません。
正 solve the problem
誤 solve the question
address『~に話しかける/~に演説する』
例文
A policeman addressed the man suddenly.
『警察がその男に突然話しかけた。』
address an audience
『民衆に演説する』
approach『~に近づく』
例文
Suddenly Nobita approached Shizuka.
『突然のび太は静香に近づいた。』
He is approaching 100.
『彼女は100歳に近づいている。』
approachは、reachと似たような意味を持つ他動詞です。
日本語でよくある『あの人にアプローチする』のような意味では、あまり使われません。
reach『~に近づく』
例文
reach the mountain top
『山の頂上に近づく』
I haven’t reached the end of the book.
『私はまだその本を最後まで読んでない。』
reachには物理的に『(距離が)近づく』という意味と、非物理的意味の『(終わりに)近づく』があります。
attend『~に出席する/~の世話をする』
例文
attend the meeting
『会議に出席する』
Each children must be attended by parents.
『子どもは両親が付き添わねばならない。』
attendは多義語で、『~の世話をする』という意味でも、わりと使われるので注意しましょう。
consider『~をよく考える』
例文
consider a plan
『計画をよく練る』
I must consider how to get the station.
『どうやって駅に行ったらよいか考えなければならない。』
considerは自動詞と間違いやすい他動詞No.1といってもいい単語です。
1番よくある間違いは、aboutを入れてしまうことです。
例文をしっかり覚えることで、そのような間違いは少なくなります。
discuss『~について議論する』
discuss the problem with Obama
『オバマとその問題について議論する』
discuss going on a picnic
『ピクニックに行くことを話し合う』
discussもconsiderと同じく、aboutを入れる間違いが非常に多いです。
おそらく、日本語で『~について』と訳されているのが原因でしょう。
enter『~に入る』
enter medical school
『医学部に入学する』
enter the dining room from the kitchen
『キッチンから食堂へ入る』
enterは『(場所)に入る』という物理的な意味と、『(会話など)に入る』という非物理的な意味があります。
非物理的な意味の場合 enter into conversation のように、前置詞がつくことが多いです。
leave『~から去る』
leave the office『職場から退社する。』
Where did she leave?『彼女はどこを去ったのか?』
marry『~と結婚する』
I love Kirito, but I can’t marry him.
『私はキリトを愛しているけど、結婚はできないわ。』
He is married with two kids.
『彼には妻の間に三人の子がいる。』
marryもtoやwithなどの前置詞を入れたくなりますが、他動詞です。
日本語訳が『~と』になっているのが原因ですが、ひきずられないようにしましょう。
mention『~について述べる』
I appreciate that you mentioned it.
『あなたがそれを述べてくれて感謝します。』
Hubuki mentioned to me he would go shopping.
『ふぶきはわたしに、ショッピングに出かけると言った。』
mentionは【言う】系の動詞ですね。
【言う】系の動詞の中で、speakとtalkは自動詞、sayとtellは他動詞で使われることが多いです。
obey『~に従う』
obey the low
『法律を遵守する(従う)』
Obey your parents isn’t always right.
『親にしたがうことがいつも正しいわけではない。』
oppose『~に反対する』
strongly oppose a plan
『計画に強く反対する』
oppose giving economic aid to China
『中国への経済的支援に反対する』
opposeはobjectと混同して、toを入れる間違いがとても多いです。
resemble『~とにている』
His daughter closely resembled him in character.
『彼の娘は彼に性格がよく似ていた。』
Life resembles gambling in a lot of ways.
『人生はいろんな点で賭け事に似ている。』
英語初心者の方は、resemble with やresemble in としてしまいがちです。
resembleは受け身も進行形にもできない動詞ですので、注意してください。
visit『~に到着する/訪れる』
I have never visited her at home.
『私は彼女の家に訪ねたことがない。』
A lot of people visited China last summer.
『去年の夏、多くの人が中国を訪れた。』
visitは自動詞の用法もありますが、『~に到着する/訪れる』の意味で使うときは、ほぼ他動詞で使います。
他動詞と紛らわしい自動詞を例文で解説!
apologize to 人 for 事『人に~のことで謝る』
例文
You must apologize to him for the delay.
『あなたは彼に遅刻したことを謝らなけらばならない。』
I don’t know how I can apologize.
『おわびのしようがありません。』
apologizeは、apologize to 人 for 事『人に~のことで謝る』 という形で覚えておくと、『人』か『こと』が省略された場合でも対応することができます。
例 apologize for being late『遅れたことを謝る』
agree to『~に同意する』
agree to her proposal
『彼女の提案に同意する』
Management agreed to raise wages.
『経営者たちは賃上げに同意した。』
belong to『~に所属している』
This textbook belongs to me.
『この教科書は私のものだ。』
He belongs to the music club.
『彼は音楽クラブに所属している。』
『所属している』という訳のほかにも、『一員だ』という訳もあります。
文脈によって使いわけましょう。
complain to『~にぐちを言う』
complain to Kyousuke about the noise
『その騒音のことで京介に文句を言う』
Kirino complained to me that the exam was too difficult for her.
『桐乃はわたしにそのテストは難しすぎると文句を言った。』
complain of(about)~ で『~についてぐちを言う』という使い方もあります。
hope for 『~を望む』
Hope for the best and prepare the worst.
『最善を望み、かつ最悪に備えよ。』【ことわざ】
I hope for Ayase to come.
『私はあやせが来ることを望んでいる。』
hopeのうしろに直接目的語を入れたくなりますが、hopeが他動詞として、すぐうしろに目的語が来ることは少ないです。
listen to『~に耳を傾ける』
There is no reason why I should listen to you.
『俺が君のいうことを聞く理由はないよね。』
listen to the dog barking
『犬がほえているのを聞いた。』
graduate from『~を卒業する』
What college did you graduate from?
『どこの大学を卒業したのですか?』
graduate from high shcool
『高校を卒業する』
object to『~に反対する』
His parents objected to his going abroad.
『彼の両親は彼が外国に行くのを反対した。』
My plan was objected to by the majority.
『私の計画は大多数の人に反対された。』
『自動詞と間違いやすい動詞』のところで紹介したopposeとは違い、objectは、基本自動詞で使います。
まとめ
ここまで、間違いやすい自動詞と他動詞を24個紹介してきました。
繰り返しますが、単語を覚える際に一番いい方法は、例文やフレーズで覚えることです。
この記事で出てきた、例文・フレーズをなんどもくりかえし音読し、書くことで確実に英語の力はつくのでがんばりましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました。質問などありましたらコメントをお願いいたします。
はじめまして。やり直し英語中の者です。自動詞、他動詞の例文が載っていて助かります。
質問です。
1 This textbook is belongs to me. 『この教科書は私のものだ。』
He belongs to the music club. 『彼は音楽クラブに所属している。』
上のisはどんな働きでしょうか?
2 hopeのうしろに直接目的語を入れたくなりますが、hopeは他動詞ではほとんど使われません。
とありますが、I hope it goes well.
I hope you get better soon. 等の文章はhope としては少ない方ですか?
3 His parents objected his going abroad. 『彼の両親は彼が外国に行くのを反対した。』
自動詞でも特別と言うことですか?
済みません。初心者です。出来れば回答いただけると助かります。
1と3につきましたは、こちらのミスでした。申し訳ありません。
修正いたしました。
2については、やや表現が不正確でした。
自動詞と他動詞を比べると、自動詞のほうが比較的よく使われるという意味です。
コメントありがとうございました。
このブログは私1人で書いておりますので、ところどころ間違いがあるかと思います。
ですので、おかしいなと思ったら、辞書や参考書などを参考にしていただけるとありがたいです。
(辞書や参考書は校閲がきちんと行われているため)
もちろんコメントしていただけるのも、大変ありがたいので、間違いがありましたらご指摘いただけると幸いです。