受験英語に速読は必要なし!
多くの受験生からよく、長文を早く読めないという声をよく聞きます。
しかし、大学受験の英語に限ると本来の速読(wpm250以上)は必要ありません。
※wpmとは1分間に読める語数のこと。例えばwpm60だと1秒に1語のペース
例えば共通テスト英語の長文問題である、大問3から6までの語数は3800字程度です。
これを60分で解くとすると、wpmはおよそ63です。(3800÷60≒63)
つまり、1秒間に1語のペースで読めれば、共通テストは普通に解き終わります。
マークする時間を入れたとしても、wpmが100程度あれば十分です。これは1秒で1.7語のペースです。
仮にこれが、時間が厳しい東京大学や1000ワード以上の長文を出す一橋大学でも、wpmが120あれば十分解き終わります。
つまり1秒間に2語読むペースを保てばどんな大学だろうが怖くはありません。
しかし多くの受験生はこのペースで読むことができません。
なぜなら理解できない文があると、同じ行を繰り返し繰り返し読んでしまい、時間をロスしているからです。
ではどのようにすれば、同じ行を繰り返し読むことを避けることができるのでしょうか。
長文読解の方法【おすすめの読み方を解説】
同じ行を繰り返し読んでしまうことを避けるためには、英文の下に指を置いて読むことをおすすめします。
これは元外交官で現作家であり、10カ国語以上の言語を操る佐藤優さんの著書『読書の技法』に書いてある方法を、アレンジしたものです。
時間をロスする最も大きな要因は、内容に引っかかってしまい、同じ行を何回も読み直すことだ。これを直す技法がある。
定規を当てながら速読するのだ。
(中略)最終的には1ページを15秒くらいで読むのが理想だが、最初のうちは1分くらいかかっても仕方がない。
定規を当てれば、誰でも1ページを15秒で読むことができる。
佐藤優『読書の技法』より引用
受験会場で定規は使えないでしょうから、代わりに指を文字の下に当てて読むのが良いと思います。
これにより、英文をよむ時視線があっちこっちに行くことを防ぎ、一文一文着実に読むことができます。
さらに、自分が読めるスピードよりちょっと速く指をを次の行に動かすことで、読解スピードを鍛えることもできます。
僕もこの方法を試したところ、確実に読むスピードが早くなりました。
人間の目というものは動かしている間に文字を認識することはできません。
早く読もう読もうと意識すると眼球を右に左に動かしやすいので、もっと認識が遅れ、読むスピードが結局遅くなってしまいます。
ですから、指を当てて、一文一文着実に読んでいくことが結果的に読むスピードを上げることにつながるのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。何か間違いの指摘や気づいたことなどありましたら、コメント欄からお願いいたします。
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