英語の二重否定ってなかなか勉強がしにくい分野だと思います。
そこでこの記事では、英語の二重否定を体系的にまとめています。
どこよりも詳しく、やさしく解説しているので、英語が苦手な方でも安心してお読みください。
受動態の否定について知りたいかたは、受動態の疑問文|否定文を理解するためのたった1つの考え方とは? をお読みください。
目次
英語の二重否定の文法的な説明
英語の二重否定の文法的な説明は『否定+否定=肯定』ということだけです。
これだけで、すべての二重否定を説明できます。
例文
There are no people who don’t have flaws.
『すべての人には欠点がある。』
この英文は『欠点がない人はいない。』という直訳を
『否定+否定=肯定』に当てはめて、この訳になっています。
二重否定の訳し方のコツ|肯定文に直そう!
さきほど書いたとおり、二重否定の基本的な訳し方は肯定で訳すことです。
例文で確認してみましょう。
例文
There was nobody who didn’t survive.
『生き残らなかった者はいなかった。』
この直訳でも、間違いではないのですがぱっと見た時にわかりにくいです。
なので、『否定+否定=肯定』を使って直してみましょう
『すべての者は生き残った。』
このように肯定文として約すとわかりやすいですよね。
英文も
Everybody survives.
のように肯定に直すと意味がわかりやすくなります。
二重否定は強調の意味をもつ?
二重否定は強調の意味を持たせるために、使うことがあります。
すべての二重否定が強調の意味を持つ、というわけではないので、注意してください。
例文
There is no rule that has no exceptions.
『どんな規則にも例外がある。』
この文は、
All rules have exceptions.
という英文の意味を強調したいために、あえて二重否定にしているのです。
二重否定の慣用表現
二重否定の慣用表現はいろいろあります。
どれも訳し方が決まっているものばかりなので、覚えてしまいましょう。
never~without…『~すれば必ず…する』
例文
Sayaka and kyouko never meet without quarreling with each other.
『さやかと杏子は、会えばいつも口論する。』
never~without… の英文を訳すコツは、左から右にそのまま訳すことです。
つまり、『neverの後ろの動詞⇒withoutの後ろの動詞』の順番で訳すということです。
この文では『会う』を先に訳し、『口論する』をあとに訳していますよね。
nothing but『~のみ|単なる~』
nothing but はonlyと同じ意味の副詞です。
nothing but は onlyと同じ意味と丸暗記するのが、1番手っ取り早いです。
例文
She is nothing but a secret.
『彼女は単なる秘書にすぎない。』
not a little|not a few~ 『かなり多くの~』
not a little と not a few も、二重否定の慣用表現です。
ぱっと見、二重否定には見えませんが、littleもfewも『ほとんど~ない』という意味の準否定語でしたよね。
なので、否定+否定で肯定の意味になります。
※あとに続く名詞が不可算名詞の場合littleに、可算名詞の場合fewになります
例文
Hukase is not a litele interest in music.
『深瀬はかなり音楽に興味を持っている。』
スラングで使う二重否定
スラング(俗語)として使う二重否定の表現に、以下のようなものがあります。
※スラング…ある階層・社会だけで用いる言葉。卑語。俗語。
I don’t do nothing.
正しくは、
I don’t do anything.
『わたしは何もしない。』
です。思わずつかってしまいそうな英文ですね。
しかし、大学受験においては、スラングの表現を使うと確実にバツにされます。
絶対に使わないようにしましょう。
まとめ
英語の二重否定は覚える量が多いですが、『否定+否定=肯定』の考え方を身につけると効率よく学べます。
理解しながら、ひとつひとつ確実に覚えていきましょう!
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