みなさんは長文中にitやthat,theseなどの単語が出てきて、何を指すのかわからなくなり、読み進めなくなってしまった経験はありますか?
僕はよくありましたが、これから書く見極め方について意識することで、スラスラ読めるようになりました。
今回はその中でも、特にitの見極めについて書こうと思います。
itを見た瞬間の考え方の流れは以下の1⇒2⇒3の流れで頭を働かせていきます。
❶thatと相関関係を取るitを考える(仮主語)
相関関係のitとは後ろにto Vやthat節を、真主語や真目的語とするitのことです。
itが出てきた時まずこれを疑いましょう。頻度はかなり高く、1つの長文中にも何回も出てきます。
このitは後方照応のitと呼びます(覚えなくていいです)
つまり、必ず後ろにitの指すものがあります。
例 It would be difficult for you to understand this book.
訳 君がこの本を理解するのは難しいだろう
この文のitはto以下を真主語とするとする仮主語です。
❷ 指示語(代名詞)のitを考える
指示語のitとは日本語で「それ」と訳すitのことです。
これは必ず前にitのさすものがある前方照応になります。
この時、itが指すものは単数の名詞となります。
例 There is an apple on the table.It is mine.
訳 テーブルの上にりんごがひとつある。それは私のものだ。
このitは一番わかりやすすいですね。
しかし、『それ』と訳すだけではうまく訳せない時も多々あります。
❸時、天候、距離のitを考える
時、天候、距離のitとは時、天候、距離を表す文の時に主語にitを立てる構文のことです。
例 It’s cloudy today. 今日は曇りです。
このitは訳出不要です。
以上のように、itを見た瞬間に1→2→3の順で無意識に考えられるようになると、長文でスムーズに読めるようになります。
頭ではわかってても、試験の時に出来なければ意味がないので、何回も繰り返し練習するようにしましょう。
itを使った例文(練習問題)
では最後にitが何を指すか見極めるための練習問題を載せます。
上に書いた1から3の流れを意識してやってみてください。
① It is necessary that you should go to her as soon as possible.
② It is rainy today.
③It is evident that he hates his brother.
④It is Sunday today.
⑤It is spring now.
⑥It is true that he won the first prize.
⑦It is impossible to master French in a month.
⑧It is impossible to master French in a month.
答え
①仮主語のit ②天候のit ③仮主語のit ④時のit ⑤時のit ⑥仮主語のit ⑦仮主語のit ⑧仮主語のit
指示語のitは簡単なので載せませんでした笑。
正解できなかったという方は、先ほどの1から3までを見返すとできるはずです。
②を例に取ってみるます。
手順通り、相関関係のitをまず考えますがこれは違いますね。
次に指示語のitを考えます が前に文がないのでこれも違いますね。
最後に時・天候・距離のitを考えるとぴったりと当てはまります。
実際にはこんな面倒な考えかたをせず、0.3秒くらいで見抜けるのが理想ですが、慣れるまではこの手順に沿っておこなってください。
さもないと難解な文の中にit出てきた時、わからなくなる可能性が高いです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
もし質問や誤りの指摘などがありましたら、コメントをください。
気付き次第返答致します。
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