同格のthatについて、いまいちよくわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では
・同格のthatを取れる名詞と取れない名詞
・同格のthat節と関係代名詞の違い
・同格のthatを取る名詞一覧と名詞覚え方
・同格のthatの例文
できるだけわかりやすく説明しますので、英語が苦手な方も、安心してついてきてください!
目次
同格のthat とは『抽象名詞の言い換え』のこと
同格のthatとは、抽象的な名詞の内容を具体的に表すため使われるものです。
抽象的な事柄はわかりにくいので、筆者も具体的に説明しようとします。
そのとき、
の形でthatが使われます。
このthatを同格のthatと呼びます。
もう少し簡単に言うと、ある名詞の内容を説明するために、名詞のあとにthat節がくっつくということです。
※節・・・2語以上のかたまりで、S(主語)V(動詞)の構造を含むもの
例をみてみます。
『知識は力だとという信念』
同格のthat の訳し方『~という』と訳そう
同格のthatの訳し方は簡単です。
すべて『~という』と訳せば大丈夫です。
実際に、過去に大学入試で出た文(フレーズ)で確認してみます。
There is no proof that single mothers raise their children badly. ※raise『育てる』
『母子家庭の母親は、子どもの育て方がひどいという証拠は全くない。』
a report that he stole
『彼が盗んだという証拠』
the fact that unemployment lead to poor health
『失業が健康を損なうという証拠』
同格のthat の品詞は?
同格のthatの品詞は『接続詞』です。
理由は明らかで、同格のthatのあとには、主語と動詞がある完全文(文の要素が欠けていない文)が続くからです。
文の要素とは…S,V,O,Cのこと
接続詞のうしろには、主語と動詞が続くという決まりがあります。
知らなかった方は、ぜひ知っておきましょう。
同格のthat と関係代名詞thatの違い
同格のthatのthatと他の用法で使われるthatを見分けることは、大学入試において非常に大事です。
そこで受験生が迷う、関係代名詞のthatと同格のthatの違いを説明します。
【同格のthatと関係代名詞thatの違い】
thatの後ろが完全文・・・同格のthat
thatの後ろが不完全文・・・関係代名詞のthat
例をあげてみます。
The news that she won the first prize has surprised us. 【同格のthat】
「彼が一等になったというニュースに、わたしたちは驚かされた」
と主語、動詞、目的語がそろっていますので、同格のthatです。
Kyouko is the woman that I met last year.
『京子はわたしが去年あった女性だ。』
that以下では、metの目的語が欠けているので関係代名詞のthatです。
このように完全分か不完全文かで、同格のthatか関係代名詞のthatか見分けるのは、ひとつの正しいやり方です。
しかし受験の長文中ででるthat全てに、その判断を下していたら、読むのが遅くなってしまいます。
そのため、主にthatをとる名詞について分類して覚えることを推奨します。
同格のthat を取る名詞の覚え方
同格のthatをとる名詞の覚え方は、『くりかえし唱えること』です。
下の同格のthatを取る名詞一覧を、 『the+名詞+that』 と繰り返しぶつぶつ唱えます。
すると、長文中で同格のthatが出てきたときに、一瞬で見抜けるようになります。
唱える回数は、30回ずつが目安です。(自分の記憶力と相談して回数は変えてください!)
名詞一覧を覚えることで、これら以外の同格のthatをとる未知の名詞に対しても、『もしかして同格のthatかな』と考えられるようになります。
僕もこれをやり終えたら、長文中で同格のthatを見落とすことがなくなりました。
オススメですので、ぜひ試してみて下さい。
同格のthat をとれる名詞一覧と取れない名詞の違い
以下が、同格のthatをとる主な名詞一覧です。
fact 事実 news 知らせ information 情報 story 話 report 報道・記事 evidence 証拠
同格のthatを取れる名詞・取れない名詞の明確な違いはありません。なので、1つずつ地道に覚えていくしかありません。
英作文などで同格のthatを使う場合は、どんな名詞でも使えるわけではないので注意してください。
同格のthat 練習問題
最後に、練習問題をやってみましょう。
以下の6つの文のthatが、同格のthatか、その他のthatなのか見分けて、訳してみてください。
見分け方は先ほども書いたように、that以下が完全文なら同格のthat、不完全文なら関係代名詞のthatとなります。
1 There is a story that he won the match.
that he won the matchとthat以下に、主語、動詞、目的語がそろっているので完全文。
ゆえに同格のthatです。
訳 「彼が試合に勝ったという話がある」
2 You must accept the fact that you are responsible for the matter.
that以下がyou are responsible と主語、動詞、補語がそろっている完全文なので同格のthatです。
訳「君はそのことに対して責任があるという事実を受け入れなければならない」
3 This is the biggest dog that I have ever seen.
that以下で、seenの目的語が欠けているので、不完全文となり関係代名詞のthatです。
訳「こんなに大きな犬は見たことがない」
4 Mary was the only girl that he employed.
that以下で、employedの目的語が欠けているので不完全文。
つまり関係代名詞のthatです。
訳「メアリーは彼が雇った唯一の少女だった」
5 The thought that women should stay in the home is out of date.
that以下にwomen should stay と主語、動詞がそろっているので完全文。
つまり同格のthatです。
訳「女性は家庭に居るべきだという考えは、時代遅れだ」
6 We have come to the conclusion that he was killed by his wife.
that以下が主語、動詞と、完全文になっているので同格のthatです。
訳「我々は、彼は妻に殺されたのだという結論に達した」
同格のthat まとめ
ここまでの内容で、特に重要なところをまとめてみます。
【同格のthatと関係代名詞の見分け方】
⇒that以下が不完全文なら関係代名詞、完全文なら同格
【同格のthatを取る名詞】
⇒『the 名詞 that』とくりかえして唱える。
同格のthatは最初はとっつきにくいですが、慣れると簡単に見抜けるようになります。
関連記事>>
流石に画像が小さすぎて読めないですので
記事に書き移すか大きい写真でアップし直すかしてくれると有り難いかな
ご返信大変遅くなりました。スマートフォンから見ると大きな解像度で見ることが出来ることを確認致しましたので、スマートフォンからの閲覧をお願いいたします。
chance(可能性) は同格のthatをとれる。
There is a chance that I have had the flu.
インフルエンザにかかった可能性がある。
chance(機会) は同格のthatをとれない。
×We may have a chance that we’ll see some film stars if we visit Hollywood.
ハリウッドを訪れたら映画スターに会う機会があるかもしれない。
We may have a chance to see(of seeing) some film stars if we visit Hollywood.
このように説明してるサイトがあるのですがどちらが正しいのでしょうか?
混乱してます。