日本の死刑制度は野蛮?廃止論と存置論まとめ

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※この記事は受験英語とは(ほぼ)関係ありません。

今回は僕が前から書きたいと思っていた、死刑制度について書いてみたいと思います。

扱うテーマがテーマだけに賛否両論あるかとは思いますが、最後まで読んで下さると嬉しいです。

死刑制度廃止に反対する日本人・賛成する世界

現在、日本人のおよそ8割が死刑制度はやむを得ないと考えています。

これは驚くべきことなのですが、その根拠となるデータが以下になります。

死刑制度」容認80%超 否定派を大幅に上回る 

内閣府世論調査日本で死刑制度容認派が80%を超え、否定派を大幅に上回っていることが、内閣府の発表した「基本的法制度に関する世論調査」で分かった。

法務省は「(過去の結果と)傾向は変わらない」としており、国内の死刑容認論の根強さが浮き彫りになった。

 それによると、「死刑もやむを得ない」と容認したのは80・3%。逆に「死刑は廃止すべきである」と否定したのは9・7%。

http://www.sankei.com/affairs/news/150124/afr1501240022-n1.html 産経ニュースより引用

これは現在の世界の流れと完全に逆行しています。

といのも世界では近年、死刑制度を廃止する国は増加している一方だからです。

以下のデータを見てください。

2015年には、4カ国がすべての犯罪に対して死刑を廃止し、年間の全面廃止国数としては、2007年以降、最多となった。

年末時点では、すべての犯罪に対して死刑を廃止した国は、世界すべての国の半数を超える102カ国になった。

また、世界の3分の2以上の国が、法律上または事実上、死刑を廃止した。

死刑廃止国および執行国の推移

アムネスティ日本公式ホームページより引用 

http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/death_penalty/statistics.html

このデータを見てわかる通り、世界の潮流は完全に死刑廃止の方向に向かっています。

また、加盟国に死刑制度の廃止を条件づけているEU諸国では、法律で死刑が禁じられているか事実上廃止されています。

未だに死刑制度が廃止されていない先進国は、日本とアメリカ合衆国だけです。

ですから、日本の死刑制度は野蛮で時代遅れと言われても、しかたないと思いませんか?

では次に、死刑制度存置の主張と廃止の主張を見ていきたいと思います。

死刑存置論側(賛成)の主張・根拠まとめ 

死刑に賛成する側の根拠は、主に三つあります。 

1 犯罪抑止力がある

2 『目には目を、歯には歯を』という同害報復の原理

3 被害者家族の痛み、または応報感情への配慮(復讐心をみたすこと) 

『話題別英単語リンガメタリカ』(中澤幸夫)340ページより引用

最近では、日本においても何の罪もない幼児や家族に対する凶悪犯罪が増えてきているので、2や3を根拠に死刑に賛成する意見が強くなっています。

いろいろ言いたいことはあるのですが、後回しにして死刑廃止論側の主張を見ていきます。

 

死刑廃止論側の主張・根拠まとめ

死刑廃止を主張する根拠として、主に次の6つの理由があります。

1 誤審の可能性を排除できない

2 憲法が禁止している残虐な刑罰にあたる

3 死刑に犯罪抑止力はない

4 実際には、少数民族や貧民などが、明らかに多く死刑判決を下されている

5 殺人を罪としている国家が人を殺すことは矛盾している

6 改悛の情が見られる死刑囚を殺すのは忍びない 

『話題別英単語リンガメタリカ』(中澤幸夫)340ページより引用

1は冤罪の可能性という意味ですね。

4の主張は以下の事実により裏付けられます。

テキサス州では、黒人住民の割合は12%なのに対し、黒人死刑囚が40%であり、黒人の方が白人より数倍死刑になる率が高いためである。また黒人が白人を殺害した場合には、白人が黒人を殺害した場合よりも死刑になる確率が高いという主張もあるほか、陪審員の人種構成によって評決が左右される可能性もありえるとの主張もある。

Wikipedia 『アメリカ合衆国における死刑』 より引用 

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%AD%BB%E5%88%91

個人的に、死刑存置側より廃止側の主張の方が合理的に感じます。

存置側は、主観でしか物事を捉えられないタイプの人間が多いような気がします。

というのも存置側は明らかに事実を捏造しているからですそれは次の事実です。

死刑制度の存廃についての個人的見解まとめ

 

死刑存置側と廃止側で明らかに矛盾しているところがありますね。『犯罪抑止力』がある、ないのところです。

これは以下のデータを見ればどちらが事実を捏造しているのかわかります。

死刑には、他の刑罰に比べて特別な抑止効果があるとはいえない、というのが今日の世界における共通の認識です。

確かに、死刑制度をなくした場合、犯罪の抑止効果が薄れるような気がするものです。

しかし、実はそうではありません。科学的な研究において、「死刑が他の刑罰に比べて効果的に犯罪を抑止する」という確実な証明は、なされていないのです。

国連からの委託により、「死刑と殺人発生率の関係」に関する研究が、たびたび実施されています。

最新の調査(2002年)では「死刑が終身刑よりも大きな抑止力を持つことを科学的に裏付ける研究はない。

そのような裏付けが近々得られる可能性はない。抑止力仮説を積極的に支持する証拠は見つかっていない」との結論が出されています。

すなわち、「犯罪発生を抑えるためには、死刑が必要である」ということは、正しいとは言えないことが分かります。

アムネスティ日本公式ホームページより引用  http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/death_penalty/statistics.html

 

よって、死刑存置を主張する人間は、根拠なく適当なことを言っているということがわかります。

また、かつて最高裁判所裁判官を務めていた、東京大学名誉教授の団藤重光氏は、彼の主著『死刑廃止論』の中で以下のように述べています。

私は、個々の事件について死刑が相当かどうかという問題と、死刑制度そのものの存廃の問題とは、次元が違うと思うのです。

個々の事件に関する限り、私自身にしても、事件によっては、事実認定にまったく疑問を容れる余地がなく、犯行の残虐さを考えると素朴な人間的感情から言って死刑が当然だと思うことがないわけではありません。

しかし、そのことと死刑制度そのものの存廃のこととは、問題が違います。

すべて制度というものは、その運用を離れては存在しませんから、死刑制度にしても、どうしても誤判の問題に行き当たらざるを得ないのです。

つまり彼は、誤審の可能性を完全に排除できない限り、被害者側の感情を理由に死刑を求めることはできないと言っているのです。

僕もこの考え方に同意します。

確かに、最近起きた相模原障害者施設殺傷事件のように、容疑者が完全に特定されており、犯行の動機が身勝手かつ残虐さ極まりない人間は、死刑執行してしかるべきだと思います。

しかし、このような個々の事件について死刑が妥当かという問題と、死刑制度自体の存廃の問題とは問題の次元が違います。

どんなに技術が進歩して誤審の可能性を減らしていったとしても、人間のやることですから誤審をゼロにすることは不可能です。一度死刑執行されてしまった人間の命は戻ってきません。 

以上の理由により、日本の死刑制度は廃止すべきだと僕は思います。

 

 

3 件のコメント

  • 冤罪可能性の無いケースにまで死刑判決を下せない、という根拠になっていないので「冤罪可能性」は意味がアリマセン。

    • コメントありがとうございます。

      『冤罪の可能性がないケース』というのはありえません。

      この記事に書いてあるとおり、どんなに技術が進歩して誤審の可能性を減らしていったとしても、人間が判決を下す限り、ミスがないことなどありえないからです。

  • 世界の潮流といってもEUはキリスト教だし人口は7%以下だし
    EUは人口が少ない国ばかりで国の数でどうこういえない
    科学的根拠って何?犯罪のカラクリでも説明できたわけではなくせいぜい統計でしょ
    人と使うデータによって結果が変わるのでどっちとも言えてません
    大抵の廃止論者は答えは始めから出てて議論する気がナイ

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